横田・基地被害をなくす会
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米軍・横田基地

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横田基地の現状・役割

 現在,横田基地には第5空軍司令部と在日米軍司令部が置かれています。
 第5空軍はアラスカからパナマ,カンボジア,インドネシア中東までの広い地域を,その作戦エリアとしています。また,第5空軍は,世界のあらゆる地域に「緊急展開・対処」しうる戦闘機や輸送機を保有した,いわゆる「空の殴り込み部隊」ともいえるもので,横田基地には,この司令部が置かれています。この間の米軍再編で,移転が検討されたが,日本側の慰留で残った経緯があると言われています。
 在日米軍司令部は,軍人のほかに米国防省のスタッフ等で構成され,アメリカの戦争政策に沿って,作戦・計画の研究・立案,また,日米合同演習の計画・指揮などを主な任務としています。また,1999年の,いわゆる新ガイドライン関連法成立以降,日米共同司令部としての役割も果たしています。しかし,米軍再編によって,神奈川県・座間に陸軍第1軍団が移駐してくると,上位の「大将」が司令官になっている座間に在日米軍司令部が移動することになります。
 横田基地に置かれている第374空輸団は,C130を中心とした輸送部隊であり,アジア・太平洋・中東の中での最大の輸送中継基地としての役割を担っています。
 また,基地内には2つの病院施設があり,他の基地からの傷病兵を受け入れるとともに,NBC(核・生物・化学)兵器に対応する任務も帯びています。
 横田基地が果たす役割はアメリカの世界戦略とともに変化してきましたが,現在の機能を一言で表現すれば(青森・三沢基地と沖縄・嘉手納基地が戦闘・攻撃部隊の役割を担っていることに対し),「輸送中継基地としての機能を果たしているとともに司令部の役割を担っている」基地であるといえます。
 アメリカの戦争政策の下,朝鮮半島の有事を想定し,軍事力の機動性,空軍力,情報処理能力,合同作戦を重視する米軍にとって,日本政府直近の地にある横田基地の果たす役割は小さいものではありません。

自衛隊・航空総隊司令部との軍軍共用化

 2006年5月の日米安全保障協議委員会(2プラス2)による「米軍再編のための日米ロードマップ」合意によれば,2010年度に航空自衛隊航空総隊司令部及び関連部隊が,横田飛行場に移転してきます。
 「横田飛行場の日米の共同統合運用調整所は,防空及びミサイル防衛に関する調整を米第5空軍司令部と併置して行う機能を含む。日米政府は必要とする装備やシステムについてそれぞれ資金を負担するとともに,共用するものについての資金を調整する。(中略)双方が追加的な能力を展開し,それぞれの弾道ミサイル能力を向上させることに応じて,緊密な連携が継続される。」(合意文書より抜粋)という内容に基づいて,横田基地が変化し始めています。
 航空自衛隊・航空総隊司令部は,航空自衛隊の戦闘・高射(ミサイル)・偵察・警戒の分野の指揮・管理を行う部署で,要員は約200名ですが,関連部隊の作戦情報隊の約100名,防空指揮群の約300名を含めると,合計約600名になります。また,司令官は,国内のミサイル防衛の統合司令官となります。
 現在工事中の建物は,第5ゲート奥にある在日米軍/第5空軍司令部の向かい側であり,司令部庁舎は,地上3階・地下2階,鉄骨・鉄筋コンクリート製で,敷地面積約4000u,延べ床面積約27000uである(このほかに機械棟も建てられる)。米司令部と地下でつながっていること,基地内部に約100名分の単身者用住宅を建設していること,そのために米軍の施設(保育園)を一部壊していることなどから,大工事になっているようです。この工事用車両は基地南東側のサウスゲートから入り,残土は第5ゲートから日の出や青梅の残土処分場に運び出されていますが,残土の汚染が心配されています。

自衛隊横田基地

 自衛隊航空総隊司令部等の横田飛行場移転及び施設整備等スケジュール

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自衛隊航空総隊司令部等の横田飛行場移転及び施設整備等スケジュール

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